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2 0 2 0 年度から小学校で必修に!

「プログラミング教育」 って何?


来年の春から小学校で必修科目になるプログラミング教育。「ITは苦手」というママ・パパの中には、不安に感じている人も多いようです。今回は元プログラマーで、各種親子体験を企画するいとうともこさんに、必修化の理由や、小学校入学前の準備などを聞きました。

●お話を聞いたのは
いとうともこさん
幼児期から思春期の子育ての悩みに答える「おやイスト」を主宰。宇宙への興味関心、探究心を育む「子ども宇宙アカデミー」をプロデュース。
https://www.oyaist.com/
https://cosmic-academy.com/
プログラミングは 日本経済を支える原動力に
ヨーロッパでは、90%の職業に基礎的なITスキルが必要とされ、すでに多くの国でプログラミング教育を実施中です。いとうさんは「日本が小学生からのプログラミング教育を必修化する背景を考えてみましょう。国内では既にIT関連の人材不足が大きな問題となっていて、今後ますます深刻化すると予測されています。ITはこれからの日本の産業・経済や国際的競争力を支える重要な鍵。だからこそ小学生から取り組みを始めて、その裾野を広げようとしているのです」と話します。
身近な家電や自動車などを考えてみても、コンピューターを組み込んで高機能化、自動化や人工知能(AI)化が進められています。ヨーロッパ同様日本でも、あらゆる業種で基礎的なITスキルが必要といえそうです。こうした社会の状況と、子どもたちの教育は密接に関連しています。

遊びやお手伝いの中で考える力を身に付ける
小学校でのプログラミング教育で重視されているのは、プログラミング技能を習得することよりも、「プログラミング的思考力」を育むこと。言い換えると、自分がやろうとしていることを、どのような条件で、どのような手順を組み合わせれば実現できるかを考え、取り組む力です。
「就学前にプログラミング教育の準備が必要なのでは」と心配しているママ・パパには「小学校の教科のための特別な準備より、幼児期にこそやっておきたい豊かな体験をお薦めします」とアドバイス。例えば、ボール投げは物理、昆虫採集は生物、料理は化学にもつながる体験です。新しいことにチャレンジしたり、いつもの遊びでも条件や方法を変えたりして、自分で試行錯誤してみることが「プログラミング的思考」を育む基盤に。「子どもたちの『なぜ』『どうして』という疑問や『失敗体験』を起点に、親子で調べ物をしてみては。親は『どうしたらうまくいくかな』といった言葉で意識的に声掛けをするのもよいでしょう」
遊びやお手伝いは、絶好の学びの場。「幼児期の豊かな体験や、経験を通じて得た知識は、就学後の全ての学習の土台となりますよ」


■プログラミングの基礎知識

■条件や手順を考え、指示書を作る
プログラミングとは「コンピュータープログラム」を作ること。スマホのアプリやゲームも、プログラムの一つです。アプリを立ち上げると特定の画面を表示したり、メールが届くと音が鳴るのは、プログラムで条件や手順を決めているから。その手順を考え、指示書を作るのが「プログラミング」です。
■最新家電もプログラムで便利に
「外出先からスマホで操作できるエアコン」「全自動で床を掃除するロボット」など、以前より便利な家電が登場しています。こうした高度な機能も、プログラムによって実現されるものです。身体の異常を感知すると通知する、介護用肌着もあるとか。プログラミングは、これからも世の中をより豊かにするものといえます。


■パソコンを使わないプログラミング的思考の伸ばし方■
遊びの中で試行錯誤
「いかに上手にできるか」より、「まずは、自分で考えてやってみる」ことが重要。紙飛行機がうまく飛ばせないときは、親が最小限のヒントを段階的に出すことで、試行錯誤して工夫する力を引き出しましょう。
お手伝いで段取りを習得
「調理や掃除・洗濯などのお手伝いは、「段取り」を知るチャンス。例えば食事の前には、手を洗う→食器を並べる→料理を運ぶなど、その過程を意識して手伝ってもらいましょう。
豊かなバリエーション体験を
ボールや紙飛行機などを「投げる遊び」は、素材や条件・やり方などを変えて遊んでみて。「投げる角度や力加減」と「飛距離」の関係が学べます。「どうすればもっと遠くへ飛ぶかな」と声を掛けると、「プログラミング的思考」が始まるきっかけに。



★コンピューターとの付き合い方は?
いとうさんによると「小学校入学前にコンピューターに慣れさせておかなくては」と焦る必要はないそうです。「パソコンやタブレットなどは、調べ物にも便利なアイテム。テレビやゲーム機と同様、各家庭でしっかりルールを決めて活用するといいでしょう」


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