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子どもの「元気な肌」の話

乾燥が気になる季節

 

冬は肌の乾燥が気になる季節。普段はすべすべな肌の子でも、カサカサ、カピカピしてしまう場合があります。今回は、皮膚科医の隅田さちえ先生に、肌の基本的なメカニズムと、子どもの肌を守るコツを聞きました。対策を覚えて、デリケートなわが子の肌を健やかに保ってあげませんか。

お話を聞いたのは
201602_toku02隅田 さちえ先生
 さち皮ふ科クリニック(広島市中区)院長。
子どもと大人のアトピー性皮膚炎を中心に皮膚科全般の診療を行い、健康な肌づくりをサポート。ホームページでも情報を発信している。
http://sachi-clinic.jp/

洗い過ぎがカピカピの原因に

冬は気温が下がり、湿度も低いため、肌が乾燥しやすいもの。「角質層という『バリア』がしっかりしていれば、基本的に冬でも肌がカピカピになることはありません」と隅田先生は話します。角質層を荒らす原因になるのは、主に「洗い過ぎ」。「水やお湯で流すだけで汚れは十分取れます。肌がカサついている時期は、石鹸やシャンプーの使用を控えましょう」とアドバイスします。手の洗い過ぎも、アカギレの原因になるので注意を。
もう一つ注意したいのが、ローションやクリームなど保湿剤に頼り過ぎないこと。「クリームなどを塗ると、肌は過剰に水分がある状態を『正常』だと勘違いし、肌が不安定になりがちです」。

厚着で蒸れると肌は不安定に

子どもは冬でも、ちょっと動くと汗をかきます。「厚着をして汗をかくと肌が蒸れ、ふやけたような状態に。そうなると角質層が傷つきやすくなり、乾燥やかゆみの原因になります。特に、肌に密着するタイプの合成繊維の防寒下着は、蒸れが心配」と隅田先生。夏はもちろん、冬も下着やパジャマなど肌に直接触れる衣類は、綿100%やシルク素材を選ぶと蒸れにくく、肌に優しいそうです。「風邪を心配してたくさん着せたくなりますが、厚着して汗をかき、冷える方が風邪をひきやすいですよ。冬でもできれば半袖、半ズボンで、肌を外気にさらしてあげると、肌も体も丈夫になります」とほほ笑みます。
健康な肌を作るには「バランスのとれた食事」も大切。皮膚はタンパクの一つ「ケラチン」で作られるため、魚や肉、大豆などのタンパク質を、ご飯や野菜と組み合わせて食べましょう。また、適度な運動で汗をかくことも大事。汗と一緒に皮脂が出て、肌のバリアを作ってくれます。そして、何よりしっかり寝ること。「肌を守ってくれる皮脂は、寝ている間に出ます。肌の乾燥が気になるママも、睡眠時間を確保することが、美肌への近道ですよ」

 

健康な肌は「バリア」付き
●表皮の底で生まれた肌細胞は真皮から表皮、角質層に押し上げられ、最後はあかになります。
●角質層と皮脂膜は肌のバリアになり、異物(アレルゲンなど)から守ってくれます。
●角質層が荒れると、体内の水分も失われやすくなり、肌が乾燥してしまいます。

風呂に入ると乾燥する!?
●入浴すると角質層が水分で膨張して、角質層の中の天然保湿因子(セラミド)が溶け出します。
●皮脂膜や角質層もはがれて、バリア機能が低下、入浴前より入浴後のほうが肌は乾燥します。
●洗いすぎると皮脂膜や角質層が余計にはがれてしまい、さらに乾燥が進みます。

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●赤ちゃんとお母さんが密着する「抱っこひも」は、子どもの肌を蒸らすリスクが。使用は極力短時間にとどめましょう。
●通年、できるだけ薄着を心掛けて。冬は適度な暖房で、厚着し過ぎないように。
●おむつは蒸れるので、6カ月からはパンツを併用するのがオススメ。
●家ではなるべく、ウンチの後は水で流して。お尻ふきも刺激があるので、外出時以外はあまり使わないで。
幼児
●冬もできるだけ薄着に。膝と肘が出ていると動きやすく、ダイナミックに遊びやすくなります。
●しっかり遊ばせると、適度に皮脂が出て肌が整います。
●擦りむいたときは、水で洗い流して。ばんそうこうは蒸れるので、できるだけ避けて。
共通
●肌が乾燥している時は、入浴は短時間に。シャンプーや石けんの使用は控えて。
●睡眠は十分に。


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