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入園・入学シーズン “あるある”

早生まれは 本当に心配!?

毎年、入園・入学や進級のシーズンになると「早生まれのうちの子は、みんなに付いていけるかしら」という悩みを聞くことも多いですね。子育て相談経験が豊富で、ご自身も3月生まれという広島都市学園大学子ども教育学部教授の田丸尚美さんにさまざまな角度からアドバイスをいただきました。

●お話を聞いたのは
田丸尚美さん
広島都市学園大学子ども教育学部教授、こどもケアセンター長。心理相談員として子育て相談に携わった経験を生かし、幼稚園教諭・保育士志望の学生を指導。
 


■こどもケアセンター“いーぐる”
大学内にあるオープンスペース。未就園児とその保護者が平日午前10時から午後3時まで利用できます(祝日除く)。大学教員や保育士が育児相談にも対応。
https://www.hcu.ac.jp/eagle

小学校入学までに差は小さくなっていく
早生まれとは、1~3月生まれのこと。同じ学年でも、4月生まれと3月生まれでは、月齢で約11カ月離れています。「ぐんぐん発達していく乳児期は、どうしても成長に差が出ます。幼児期になると身長、体重などの発育面や、生活習慣、言語などの発達面で同学年の子に追い付いていきますが、運動面などの目に見えやすい差を気にする人が多いです」と話します。
小学生になると差が目立たなくなり、中学生では同等に。3月生まれで走るのが遅かったという田丸さんは、小学校高学年で初めて徒競走で1位になったときの喜びを鮮明に覚えているそう。「早生まれが原因の悩みであれば、時間が解決してくれます。
小学校入学までに差は小さくなっていく徐々に、早生まれかどうかより、その子の個性による違いの方が強くなりますよ」

少し「背伸び」して園生活で学んでいく
園生活では、早生まれの子はクラスの中で弟・妹的な存在になることも。「友達に世話を焼いてもらえる早生まれの子は、人にかわいがられる経験がたくさんできるのがいいところ」と田丸さん。工作やお遊戯などでは、少し難しいことに背伸びをしながら取り組む場面もあります。「他の子を『身近なモデル』として見習いながら、日に日に成長していくので心配はありません」
「幼稚園入園前にオムツを外さなくては」と焦るママには、「今は年少でもオムツを付けている子は珍しくありません。トイレトレーニングは、園の先生と一緒に取り組んでいきましょう」とアドバイスします。また、子ども同士は表情や眼差しなどでもコミュニケーションが取れるので、言葉の遅れもあまり心配ありません。保育園や幼稚園の先生は、早生まれの子に対して“適度に”手厚い配慮をしています。時には自主性を養うために、少し離れて見守ることも。安心して任せておけば大丈夫ですが、子どもに気になる様子があれば、先生に伝えましょう。

親の言葉掛けで前向きな心を養って
子どもは大人の期待を感じ取って行動し、行動パターンが性格を形成していきます。避けたいのは、親が「この子は早生まれだから、できなくても仕方ない」と決め付けること。子どもの中に「どうせ、自分にはできない」と諦める性格や、人任せにしがちな甘えん坊の心根が形成されるかもしれません。生まれた月は変えられない条件ですが、親の考え方次第で子どもの性格は変わります。「親が『早生まれだから今はできないことがあるけど、これからできるようになるから大丈夫』とゆとりを持って見守れば、子どもの中に前向きさが養われますよ」

■家庭や園以外の「第3の場所」を活用しよう
 早生まれの悩みは、「4月から翌年3月まで」で区切る学校制度があるために生まれます。さまざまな年齢の子どもたちが集まる場では、早生まれかどうかは大きな問題ではありません。家庭や保育園、幼稚園以外の「第3の場所」を活用してみませんか。いつもは甘えん坊の子が、自分より幼い子と接して、急にお兄ちゃん・お姉ちゃんになることもありますよ。
「第3の場所」の例
●習い事  ●イベント  ●親戚付き合い  ●地域の子ども会

 


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